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米スタンフォード大学、
老化酵素阻害で軟骨再生に成功

米スタンフォード大学医学部の研究チームは、老化関連酵素「15-PGDH」の阻害により膝軟骨を再生させる手法を開発した。老齢マウスへの阻害剤投与で軟骨厚が回復、ACL 損傷後の関節炎発症も予防。同酵素は加齢とともに増加し、軟骨を含む各種組織の機能低下を引き起こす「ジェロザイム (老化酵素)」の一種。

既存の軟骨細胞の遺伝子発現を若返らせ、幹細胞を介さずに関節軟骨を再生する新機構を発見。ヒト膝関節組織でも効果を確認。年間医療費 650 億ドルに上る変形性関節症の根本治療薬として期待される。筋力低下症を対象とした経口薬の臨床試験が進行中で、関節症への応用を目指す。

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med.stanford.edu ・Krista Conger
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米マサチューセッツ工科大学、
40Hz 刺激による認知症抑制効果を示唆

米マサチューセッツ工科大学 (MIT) の研究チームは、40Hzの光と音を用いた感覚刺激療法「GENUS」が、軽度アルツハイマー病患者の認知機能維持に寄与する可能性があるとの追跡調査結果を発表した。初期臨床試験参加者のうち 5 名が約 2 年間にわたり毎日 1 時間の刺激を継続。遅発性の女性患者 3 名において、認知機能の維持・改善に加え、脳波の応答性向上や概日リズムの改善が確認された。血漿中のバイオマーカーであるリン酸化タウタンパク質も 2 名で有意に減少(47% および 19.4%)した。

一方で、若年性アルツハイマー病の男性2名は刺激への脳波応答が低く、顕著な改善は見られなかった。研究チームは発症時期による病理的差異が応答性に影響している可能性を指摘。本結果は非侵襲的治療の長期的な有効性を示唆しており、現在は予防効果の検証を含む大規模試験が進行中である。

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news.mit.edu ・David Orenstein