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ブラジル、
大西洋沿岸森林、蚊の人間嗜好で感染症リスク増

ブラジル・大西洋沿岸森林で捕獲した蚊の血液分析により、人間の血を好む傾向が判明した。リオデジャネイロのオズワルド・クルス研究所の研究チームが 1714 匹の蚊を調査、血液を摂取した 145 匹のメスのうち 24 匹を分析した結果、18 個体から人間の血液を検出した。森林破壊で野生動物が減少する中、蚊が代替宿主として身近な人間を標的にしていると、研究グループは分析している。

研究者らは、蚊の人間嗜好性が黄熱病、デング熱、ジカ熱、マヤロ熱などのウイルス感染症リスクを大幅に増加させると警告。生態系の多様性が失われる中、蚊の摂食行動変化が病原体伝播の疫学的動態に与える影響の解明が不可欠だとしている。

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frontiersin.org ・Deborah Pirchner
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中国科学院、
40Hz 音響刺激、サル髄液の Aβ 排出増確認

中国科学院昆明動物研究所の研究チームが、40Hz 音響刺激によるアルツハイマー病治療への応用について発表。高齢アカゲザル 9 頭を対象に 1 日 1 時間、1 週間の音響刺激を実施した結果、脳脊髄液中のアミロイドβ (Aβ42・Aβ40) 濃度が約 200% 上昇。効果は刺激終了後も 5 週間持続し、脳内からの病原性タンパク質排出促進が確認された。

同様の 40Hz 刺激効果は 2016 年に MIT がマウスで実証済みだが、今回初めてヒトに近い霊長類での有効性が証明された。非侵襲的な物理療法として期待が高まる。2050 年に世界 1.3 億人超と予測される認知症の新たな治療法開発に寄与する成果といえる。

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newsweek.com ・Melissa Fleur Afshar